切削シミュレータBESTOWSMillingのバージョンアップ

先週末から対応をしていた弊社のソフトウェアBESTOWS Millingの不具合対応がなんとか完了しました.不具合の症状としては,例えば歯科補綴物の形状シミュレーションを実施すると,下の図のように表面形状が粗くなってしまっていました.単純な平面加工では,このようなノイズにはならないのですが,複雑な表面形状の加工では,このように形状シミュレーションに不具合が残っていました.

この不具合をいざ対応しようと思いましたが,これは付け焼刃的な対応ではあまりよくならないと思い,根本から修正を試みました.というのも,これまでは3軸加工の形状シミュレーションは可能でしたが,オーバーハングがあるような5軸加工形状のシミュレーションはできませんでした.ちょうど5軸加工の形状シミュレーションまでできるように機能追加をしようと思っていた矢先だったので,根本から修正しようと試みました.

詳細な対応方法はここでは公開できませんが,今回の対応でひとまず3軸加工の形状シミュレーションの不具合は修正ができました.下の図のように表面形状がきれいにシミュレーションできています.

しかし,結構対応が大変だったため,今回の対応では3軸加工のシミュレーションまでの対応が限界でした.5軸加工のシミュレーションを可能にするためには,まだもう一段階山を越えないといけなさそうです.今は他の業務もあるので,時間切れです.後日必ず対応します.しかし,今回の対応で5軸加工シミュレーションの基礎となる部分を築いたので,そう時間はかからないと思います.

また,今回の対応で今までにない形状シミュレーションの技術を確立できたのではないかと思います.この方法を使えば,複雑なシミュレーションを低メモリで高速に計算ができるはずです.5軸加工のシミュレーションまで構築できれば論文にまとめようかな. やっぱり,現地現物現場主義でやっていると,色々苦悩する一方で,色々と新しい技術を確立できますね.