キタムラ機械立形マシニングセンタでの加工事例

前回,株式会社オリジナルマインドのQt100での加工事例をご紹介しましたが,今回はキタムラ機械株式会社の立形マシニングセンタでの加工事例をご紹介します.

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弊社ソフトウェアBESTOWS Millingは3次元CADモデルを入力して,Gコードで記載されたNCプログラムをテキストファイルを出力するため,Gコードが読み込めるNC工作機械であれば何でも使うことができます.今回キタムラ機械株式会社の機械を使用する理由としては,2014年から2018年まで内閣府SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)/革新的設計生産技術の研究開発プロジェクトにて一緒に活動していたこともあり,機械が大学にあるためです.

前回加工事例に使用した機械との違いは,機械にWindowsが搭載されていることと,NCプログラムの読み込む速度が速いことです.Windowsが搭載されているということは,弊社のソフトウェアをそのまま機械上で動かすことができ,機械に3次元CADモデルを読み込ませれば,そのまま加工を開始できるようになります.それでは,順にみていきましょう.

今回加工するモデルは前回同様歯科補綴物です.

まずはBESTOWS Millingでの操作です. 起動して,モデルの読み込みや加工条件をセットします. 被削材の寸法を入力.

次に製品形状のSTLファイルの読み込み.STLファイルは形状そのままで読み込み時に拡大率が変更可能です.

次は加工条件をセットします.ここでは,工具回転数,送り速度,工具径,工具の種別,あとは加工深さ,半径方向切込み量,軸方向切込み量をセットして,あとは工具経路の生成を押すだけです.

さて,工具経路は自動で計算されて,実際に算出された工具経路は画面で確認することができます.全て機械に付いている操作盤で操作することができます.NCプログラムの出力ボタンを押せばNCプログラムがテキストファイルとして出力されます.NCプログラムのファイル出力先を機械のメモリ運転時に呼び出すフォルダにしているので,手間が省けます.

これであとは立形マシニングセンタでメモリ運転にて加工を開始するだけです.出力したNCプログラムはG92を使っているので,機械で工具をXY原点の位置に動かし,工具先端を被削材の天面の位置に動かしておくだけで,あとはサイクルスタートを押すだけです.

こんな感じで削れていきます.

そして,最終的に加工が完了です.前回の加工事例では工具にあまり大きな負荷がかけれないため,スクエアエンドミルでの加工でしたが,今回の機械はスペックが高いため,ボールエンドミルで加工をしました.さすがに加工後の形状の表面がきれいですね.

いかがでしたでしょうか.これなら使えそうと思っていただければ,開発者として冥利に尽きます.金属加工業界だけでなく,もっと幅広くNC工作機械が普及していくことを願っております.人形・フィギュアの削り出しや,建築・デザイナ関係のモックアップの作成などにも使っていただけるのではと思っております.

本日ご紹介した機械は神戸大学に設置しておりますので,加工デモなどのご要望がございましたら,ご連絡ください.